片田珠美 フォロー 精神科医 広島県生まれ。大阪大学医学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。パリ第8大学精神分析学部で学ぶ。精神科医として臨床に携わり、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究している。「他人を攻撃せずにはいられない人」(PHP新書)、「高学歴モンスター」(小学館新書)など著書多数。 (経歴は原則、執筆当時のものです) 「努力は必ず実を結ぶ」女性精神科医の“苦節十余年” ◇「嫉妬に苦しんだ過去」片田珠美さんに聞く(4) 「嫉妬をとめられない人」(小学館新書)の著者で精神科医の片田珠美さんには… 「なぜ私は評価されない?」嫉妬心を燃やした女性医師 ◇「嫉妬に苦しんだ過去」片田珠美さんに聞く(3) 精神科医の片田珠美さんは、京大大学院で精神分析を研究した後、パリの大学に… 「嫉妬が大学院に進む力に」女性精神科医が振り返る ◇「嫉妬に苦しんだ過去」片田珠美さんに聞く(2) 精神科医の片田珠美さんは、勤務医としてのキャリアをスタートさせた20代の… 女性精神科医が同性の医師に感じた「耐え難き嫉妬」 ◇「嫉妬に苦しんだ過去」片田珠美さんに聞く(1) 嫉妬という感情について分析した「嫉妬をとめられない人」(小学館新書)の著… 「批判や悪口はゼロにできない」だから受け流す 人に嫉妬心を抱かないための最後の方法は、簡単に言えば「諦める」ということである。だが、単に諦めるのではなく、自分の関与する… 妻の生活をいちいち詮索する“悲しき定年後男性” 仕事一筋、会社一筋に生きてきた男性が、定年後にすっかり気が抜けたようになることは珍しくない。なかには、唯一所属していた会社… 「一流商社の夫と新築戸建て」ママ友に覚えた黒い感情 専業主婦Iさんからこんな話を聞いた。Iさんがローンで中古マンションを買って喜んでいると、知り合いのママ友が、近所の新築一戸… 「妹が周りから注目」ギクシャクしだした姉との関係 誰かに嫉妬されたときはその場から離れることが必要だが、自分が誰かに嫉妬してしまったときも同様だ。今、自分は嫉妬している、こ… 働く人の2大タブー「自分の過大評価と固定観念」 嫉妬深い人は自分を過大評価しがちである。職場などで自分が思っている評価と周囲からの評価が大きく食い違うと思ったら、自分を疑… 「同期入社が上司に!?」嫉妬心をどう整理すれば 誰もが己の嫉妬心から自由ではいられない。もしも自分の中に嫉妬の感情が芽生えたらどうしたらいいか。そのために私がお勧めする方… 嫉妬されてしまったら「相手の不安」を考えてみる いざ誰かに嫉妬されてしまったら、どうすればいいだろうか。そのときは、まず彼らがなぜ嫉妬してくるのかをじっくり観察してみるこ… 「人の何倍も努力しています」は余計な嫉妬を買う 人は誰しも「認められたい」という承認欲求を持っている。とくに成果主義の組織では自分から実績を示さなければ、上司に都合よく手… 地方に住む女性が「10万円とスリッパ」を奉納した理由 戦時中に建てられた東京・霞が関の財務省庁舎は築70年を超え老朽化が進んでいる。2007年ごろから高層ビルへの建て替えが検討… お腹の肉をつまんで笑いをとる女子校の“暗黙ルール” 私の知り合いの60代後半の女性Fさんは、長年、夫の姉の攻撃に悩んできた。義姉は若い頃に離婚した後、夫の両親と同居し、ことあ… 友達のふりをして陰で攻撃する「フレネミー」に注意 あるテレビ局の女性アナウンサーは看板番組に出演して活躍していたが、芸能人とのスキャンダル事件を起こしてしまった。そのことで… 負の感情にとらわれて「怪文書」を出したくなる人々 メンバーが互いに疑心暗鬼になり、権謀術数が横行する組織にしばしば見られるのが、「内部告発」「意見書」「怪文書」の類いである… 診断「自己愛性人格障害」あなたはいくつあてはまる? 嫉妬ともっとも深い関係があると思われるのが「自己愛の強い人」だ。「自己愛」とは、自分自身への独りよがりな陶酔だ。自分のこと… 嫉妬しやすい人は「自己チュウで好き嫌いが激しい」 嫉妬は、老若男女を問わず誰でも持ち得る感情であるが、嫉妬しやすい人や嫉妬深い性格の人がいるのも事実である。では、どんな人が… 「幸せ奪われてなるものか」お局様が燃やした嫉妬の炎 女性同士の場合はとくに、相手の容貌や若さなども嫉妬の種になることが多い。もちろん男性にも容貌に対するコンプレックスを強く感… 同性ライバルの台頭に「妨害工作」昭和の女流作家の話 女性は女性をライバル視するし、男性は男性を敵視する傾向が強い。もちろん男性が女性に、女性が男性に嫉妬心を抱くこともあるが、… 浮気している夫が妻の不倫を疑う「投影された嫉妬」 精神分析の創始者であるフロイトは、嫉妬には「競争心による正常な嫉妬」のほか、「投影された嫉妬」や「妄想的な嫉妬」という層も… 生々しい感情が激突する「きょうだい間の嫉妬」 嫉妬は、身近な人に対して向けられるとき、より激しくなりやすい。遠慮のない間柄では生々しい感情が激突しやすいからだ。とくに親… 夫の職場不倫発覚!“逆上妻”が会社に乗り込んだわけ 夫婦やパートナー間の嫉妬は愛憎が絡むだけに激化しやすい。パートナーの行動を束縛し、縛りつけようとする人に見られるのは、相手… 出世に必ずついて回る「男の嫉妬」は怖くて深刻 「嫉妬」という漢字には、どちらも「女」偏がついているが、嫉妬は決して女性特有のものではない。むしろ男性の嫉妬のほうが怖いと… “不遇”を他人のせいにして幸せになった人はいない ◇<処方箋編> かつては権威があると考えられていた組織や人物の威信が失墜し、われわれがよりどころにしていた価値観も揺らぎつ… 人と比べることで心の中に巣くう“羨望という毒” ◇<処方箋編> 「不公平だ」という感覚は、自分の人生を他人の人生と比較することによって生まれる。他人と比較することによって… 「ネバーギブアップ」高齢者が欲望をあきらめきれない ◇<事例編> シルバーモンスター、つまりモンスター化した高齢者が最近増えている。これは高齢化社会の現状を反映しており、次の… 「夫への怒り」を弱者にぶつける40代主婦の“腹の内” ◇<事例編> 知り合いの40代の専業主婦は愚痴をこぼしてばかりいて、飲食店や美容院などの店員の態度や言葉遣いに難癖をつけて… 店員を土下座させた元会社員の心に「過去の屈辱」 ◇<事例編> 日本には「お客様は神様」という風潮がある。そのうえ、最近は消費者意識の高まりにともない顧客第一主義をうたう企… うわべは“いい人”裏に秘めた虚栄心と猜疑心 ◇<事例編> “いい人”と思われたいという虚栄心が強い人は、うわべは“いい人”を装いながら、秘めた怒りや復讐(ふくしゅう)… 不公平社会を生きるための「あきらめと割り切り」 ◇<処方箋編> ものすごいストレスにさらされていながら、びくともしない人がいる一方、些細(ささい)なストレスでうつやパニッ… 現代人を締めつける「努力すれば報われる」という神話 ◇<処方箋編> 格差が拡大する中で、「不公平だ」と不満を募らせ、被害者意識と怒りを抱く人が増えている。とくに問題だと思うの… 格差社会の平等幻想「あきらめきれない」から嫉妬する ◇<処方箋編> 現在の日本社会では、みなが被害者意識と怒りを募らせている。だが、怒りの原因を作った本来の相手に対してはなか… 勝ち組から転落「逃げ切れない」メガバンク40代の焦燥 ◇<事例編> かつては“勝ち組エリート”とみなされていた層の中にも、被害者意識を募らせている人々がいる。その代表ともいえる… パートのミスに激怒「ロスジェネ非正規」の被害者意識 ◇<事例編> 弱者が弱者に怒りをぶつけることは、日本社会の至る所で行われている。しかも、弱った者が自分より弱い者に怒りの矛… 百貨店勤務40代女性が「リストラ部屋」で見たもの ◇<事例編> 某有名百貨店に勤務していた40代の女性社員は、職場でいじめを受けた。このいじめは、彼女が退職勧奨を拒否した頃… 怒りと不満の「被害者意識」が覆う社会を生き抜くには 今、生きづらいと訴える方が多い。そういう方の訴えを精神科医として聞く機会がしばしばあり、なぜ生きづらいのか、その原因は一体…