ビジネスマンの投資術

株式投資は人気投票である

広木隆・マネックス証券チーフ・ストラテジスト
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周辺に証券会社が多く集まる東京都中央区の日本橋=関口純撮影
周辺に証券会社が多く集まる東京都中央区の日本橋=関口純撮影

 これまで見てきた会社はなじみのある企業ばかり。「衣食住」関連ではアパレル、食品会社に、住宅や不動産会社。「消費」関連ではコンビニにスーパー、ネット通販。ほかには自動車メーカーや電鉄に電話会社、そして銀行だ。「そんな普通の銘柄、誰でも知っている銘柄を買ってもうかるの?」と思われるかもしれない。株式投資というのは、もっとひとが知らない、手あかにそまっていない、隠れた「お宝銘柄」みたいなものを掘り出すことではないかと。

 だがよく考えてみてほしい。プロのファンドマネジャーはじめ多くの投資家が、有望銘柄を日夜探しているのである。そんな「おいしい」銘柄が簡単に見つかるだろうか。もちろん、そんな都合のよい話はそうそう転がっていないのである。

 よく知られた笑い話がある。道に1万円札が落ちている。喜んで拾おうとすると、隣を歩いていた経済学者が言う。「君、やめておいたほうがいい。それはニセ札に決まっている。もしも、それが本物のお札だったら、きっと今ごろ誰かに拾われているだろうから」

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広木隆

マネックス証券チーフ・ストラテジスト

1963年、東京都生まれ。上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社などの運用機関でファンドマネジャーを歴任。2010年から現職。経験と知識に基づいた金融市場の分析を行う。著書に「勝てるROE投資術」(日本経済新聞出版社)など。マネックス証券ウェブサイトで、最新ストラテジーレポートが閲覧できる。http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G903/strategy/index.htm