玉川さん(右)と今沢論説委員
玉川さん(右)と今沢論説委員

 「株価2万円はバブルか」。今回はプロ投資家で不動産投資会社経営の玉川陽介さんの見方を紹介します。玉川さんは「株価2万円はバブルではない」と見ていますが、ただし、現時点で日本経済がバラ色に染まりつつある、とまで楽観はしていない様子です。

玉川さん「右肩上がりの経済循環が必要」

 株価2万円はバブルではありません。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による株価対策が功を奏して、日経平均株価は心理的な節目となる2万円前後まで上昇しています。この背景には日本銀行やGPIF(注)による日本株買いを支援する政策があります。米国株の好調という海外事情の影響もあり、日本経済の実力のみで株価2万円付近に達したわけではありません。

 これをバブルというならば、官製相場による日本株バブルだといっても差し支えはありません。しかし、株価対策や金融政策は、アベノミクスの「第一の矢」といわれ、全体の一部に過ぎません。第二の矢「機動的な財政政策」と第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」を的中させていくことにより、2万円を超える株価が本来の日本経済の実力値として定着していくはずです。

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玉川陽介

コアプラス・アンド・アーキテクチャーズ代表

1978年、神奈川県生まれ。学習院大学在学中に統計データ処理受託の会社を起業。2006年に同社を上場企業に譲渡。個人投資家として海外債券、不動産投資信託(REIT)と国内不動産へ投資を行う。著書に「不動産投資 1年目の教科書」(東洋経済新報社)、「海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書」(日本実業出版社)など。

今沢真

経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀キャップ、財研キャップ、民間企業キャップを歴任。2013年論説委員。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。