
「株価2万円はバブルか」。今回はプロ投資家で不動産投資会社経営の玉川陽介さんの見方を紹介します。玉川さんは「株価2万円はバブルではない」と見ていますが、ただし、現時点で日本経済がバラ色に染まりつつある、とまで楽観はしていない様子です。
玉川さん「右肩上がりの経済循環が必要」
株価2万円はバブルではありません。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による株価対策が功を奏して、日経平均株価は心理的な節目となる2万円前後まで上昇しています。この背景には日本銀行やGPIF(注)による日本株買いを支援する政策があります。米国株の好調という海外事情の影響もあり、日本経済の実力のみで株価2万円付近に達したわけではありません。
これをバブルというならば、官製相場による日本株バブルだといっても差し支えはありません。しかし、株価対策や金融政策は、アベノミクスの「第一の矢」といわれ、全体の一部に過ぎません。第二の矢「機動的な財政政策」と第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」を的中させていくことにより、2万円を超える株価が本来の日本経済の実力値として定着していくはずです。
この記事は有料記事です。
残り1154文字(全文1635文字)
注目コンテンツ