
「株価2万円はバブルか」。今回は経済プレミア編集長の今沢真・毎日新聞論説委員の見方を紹介します。今沢論説委員は「バブルと決めつけることはできない」としながらも、超金融緩和を実施する日銀のシナリオが崩れた際の大混乱を心配しています。
今沢論説委員「砂上の楼閣の一面もある」
株価は直接的には企業業績を反映します。4〜5月に発表された2015年3月期の上場企業の決算は、全体として史上最高益になりました。このため、日経平均株価が2万円になったことを「バブル」と決めつけることはできません。
ただし、株高を演出しているのは日銀の超金融緩和です。この先、もし、日銀がその意に反して国債の大量購入を続けられなくなったらどうなるでしょうか。株式市場は間違いなく大混乱するでしょう。株高は超金融緩和に支えられた「砂上の楼閣」の一面があることを忘れてはなりません。
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