ITが変えるビジネスの近未来

衣服が人に合わせる時代の始まり

林信行・ITジャーナリスト
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オランダのファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)はパリコレのショーでいち早く3Dプリンターを使ったオートクチュール作品を発表
オランダのファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)はパリコレのショーでいち早く3Dプリンターを使ったオートクチュール作品を発表

 今年初めごろから、ファッションとテクノロジーの掛け合わせがたびたび話題になっている。アップルは、アップルウオッチの発表会に、テクノロジー系メディアよりもファッション系メディアを優先的に招待した。さらに、ファッション系百貨店での販売にも力を入れている。

 昨年9月、ハースト婦人画報社は、IT企業のグーグルやVASILY(ヴァシリー)と一緒に、テクノロジーをファッション分野にどう応用するかを考えるイベント「ファッションハッカソン」を開催した。「VOGUE JAPAN」などを発行するコンデナスト・ジャパンも今年7月、これまで世界12カ国で開かれ、ファッションとテクノロジーをつなぐ場として期待されているイベント「デコーデッド・ファッション」を東京で開く。

 JR大阪駅に隣接する複合施設グランフロント大阪の中に、先端技術を体験できる交流施設「The Lab.」(ザ・ラボ)がある。ここで、大阪市に本社を置くIT企業「デジタルファッション」がバーチャルフィッティング技術を公開している。

 大型画面の前に人が立つと、画面が鏡のように人の全身を映し出す。画面に手を振って操作をすると、自分のボディーラインに合わせて衣服をバーチャル試着できる技術だ。

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林信行

ITジャーナリスト

1967年生まれ。アップルやグーグルの動向や技術、製品を継続的に取材対象としており、情報技術分野のテクノロジーに明るい。近年は、自動車やファッションなどのさまざまな業界におけるIT活用の取り組みに関心を持ち、人々の暮らしや社会にもたらす変化をテーマとしている。著書多数。