ニュースアプリ最新事情

アルゴリズムは編集者の知恵と経験を超えるか?

まつもとあつし・ジャーナリスト
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スマートニュース社執行役員の藤村厚夫さん
スマートニュース社執行役員の藤村厚夫さん

 国内最大の月間利用者数を持つニュースキュレーションアプリ「SmartNews」の特徴は、スマートモードとアルゴリズム重視の二つである。前回「SmartNewsにみるアルゴリズム中心主義」で指摘したとおり、スマートニュース社には記者や編集者がおらず、ニュースの取捨選択をアルゴリズムに依拠している。それはどのような仕組みなのか。第1シリーズ(全4回)の2回目は、SmartNewsが重視するアルゴリズムに迫る。

 スマートニュース社執行役員の藤村厚夫氏は、現在のニュースとメディアを取り巻く環境を次のようにとらえている。

 「インターネット登場以前は、テレビ、新聞、雑誌といったマスメディアを見ていれば重要なニュースをほぼカバーすることができました。しかし、現在はブログなど個人も含めた多くのクリエーターが情報を大量に発信しています。それ自体すばらしいことですが、では大量の情報から価値ある情報をどう選び取るのか。これが非常に難しくなっているのです」

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。