マンション・住宅最前線

「山手線内側ブランド」でマンションが値上がりするワケ

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
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 私は、30年以上住宅の取材を続けており、最初の住宅取材をしたのは、じつに36年前。六本木の新築ワンルームマンションだった。当時、30平方メートル弱のワンルームが600万円で売り出された。

 「六本木で600万円」は、当時の水準からしても安かった。それで、買おうとしたが、資金繰りがつかず、購入を諦めた。そのワンルームは10年後のバブル最盛期に1億円まで値上がりした。ビギナーズラックの正反対で、最初に大魚を逃したのである。それで、投資には縁がないのだなと悟り、現在まで不動産投資は一切行っていない。

 その結果なのか、市況予測や狙い目エリアがよく当たる。現場を見てまわっていると、ピンとくるものがあり…

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櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。