ニュースアプリ最新事情

アルゴリズムが「ビッグブラザー」にならないために

まつもとあつし・ジャーナリスト
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スマートニュース社執行役員の藤村厚夫さん
スマートニュース社執行役員の藤村厚夫さん

 国内最大の月間利用者数を持つキュレーションアプリSmartNewsは、ニュースを届ける新しい仕組み作りに挑んでいる。編集者を抱えず、アルゴリズムに依拠してニュースを取捨選択する形は、今後のメディア業界をどう変えるのか。アルゴリズムはニュースの絶対神、あるいはイギリスの作家ジョージ・オーウェルが描いた「ビッグブラザー」(注)となるのか。スマートニュース社の藤村厚夫執行役員へのインタビューをもとにニュースの未来像を考える。

 61歳の藤村厚夫氏は、アスキー(現KADOKAWA)の編集者などを経て、技術者向けオンラインメディア「@IT」を運営する株式会社アットマーク・アイティを創業した。その後ソフトバンクグループのメディア企業アイティメディアに買収され、そこで代表取締役会長を務めた後、スマートニュース社に転じている。デジタルメディアの変遷に最前線で向き合ってきた藤村氏が、これまでの取り組みを「21世紀になったのに、20…

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。