東芝問題リポート

東芝決算延期 不適切会計の裏に業績プレッシャー

編集部
  • 文字
  • 印刷
東芝問題を語る毎日新聞経済部の片平知宏記者(左)と谷川貴史記者
東芝問題を語る毎日新聞経済部の片平知宏記者(左)と谷川貴史記者

毎日新聞・東芝取材チームに聞く(3)

 不適切な会計処理をめぐって東芝が大きく揺れている。なぜ、こうした問題が起きたのか。東芝問題を追う毎日新聞経済部の谷川貴史記者、片平知宏記者の2人に聞くインタビューの最終回は、問題の背景に切り込みます。【聞き手・今沢経済プレミア編集長 写真・望月亮一】

 ──不適切な会計処理が何期にもわたって行われていた背景や原因は、明らかになっているんですか。東芝は事業の選択と集中を行い、半導体と原子力に力を注いだ。ところが、半導体は価格下落、原子力は福島原発事故の影響で振るわなくなった。決算内容が悪化して、それ以外のところで何とか決算をよく見せようとしたということでしょうか。

 片平知宏記者 どういう意図が働き、どのような背景があったのかというところは、取材で十分解明できていないですし、東芝も明らかにしていません。ただ、東日本大震災と原発事故等があり、国内の景気が冷え込むなか、なんとか新規事業を獲得し、新たに事業の柱を育てていかなければならないタイミングではあったと思います。最初から赤字覚悟で受注していた事業があるなど、かなり焦りがあったのかなと感じています。

この記事は有料記事です。

残り1614文字(全文2111文字)

編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
twitter 毎日新聞経済プレミア編集部@mainichibiz
facebook 毎日新聞経済プレミア編集部https://www.facebook.com/mainichibiz