
パナソニックに「テスラショック」が走っている。同社は電池事業で電気自動車(EV)世界大手の米テスラ・モーターズと協業しているが、テスラからの発注が4月に大幅に減っていたことが分かった。(エコノミスト編集部・谷口健)
「単純に一時的なもの」と説明しているが
車載事業などを担当するパナソニック・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)の伊藤好生社長(兼パナソニック専務)は、4月に起きたテスラ向けの出荷減少の事実関係を認めたうえで、「単純に一時的なもの」としたが、今後の両社の協業には不安材料となりそうだ。
パナソニックは、テスラのEVに搭載する車載電池の電池セルを大阪・住之江工場と貝塚工場で製造している。このため、「同社からテスラ向けの電池セル出荷数は、大阪税関から米国向けの数字に反映すると見られる」(電機アナリスト)という。同税関から米国向けに輸出されたリチウムイオン電池の統計データを見ると、4月の金額は4・3億円で前年同期比約90%減、前月比では約93%減という大幅減となっている。
この記事は有料記事です。
残り1088文字(全文1541文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ