消費者に刺さるモノづくり

新型アウトランダーは「三菱復活の第一歩」となるか

永井隆・ジャーナリスト
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7月9日発売のプラグインハイブリッド車、新型「アウトランダーPHEV」
7月9日発売のプラグインハイブリッド車、新型「アウトランダーPHEV」

 三菱自動車工業が7月9日から発売するプラグインハイブリッド車(PHV=注)、新型「アウトランダーPHEV」(税込み359万6400〜459万円)は、世界の消費者に刺さる環境車両となるかもしれない。

 同社の相川哲郎社長は開発畑出身だ。昨年6月の社長就任以来、商品戦略について、「SUV(スポーツタイプ多目的車)と電動車両に焦点を当てる」と繰り返してきた。同時に、「三菱ブランドの復活」を目指し、技術と並んでデザインに注力してきた。

 アウトランダーPHEVは2013年1月に発売したばかり。2年半で大幅改良するのは異例だ。フロントデザインを「ダイナミックシールド」と呼ばれるコンセプトに一新、他の三菱車にも広げる方針を掲げるなど、デザイン戦略の一環として短期間の改良に踏み切った。

 2014年度、アウトランダーPHEVは世界で約3万5000台が売れ、「世界で一番売れているPHV」(相川社長)になった。販売の7割は欧州が占め、「アウディやBMW、ボルボといった欧州プレミアム車からの乗り換えが目立つ」(同社幹部)という。来春には、米市場にも投入する。

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永井隆

ジャーナリスト

1958年群馬県桐生市生まれ。明治大学卒。東京タイムズ記者を経て、92年にフリージャーナリストとして独立。「サントリー対キリン」(日本経済新聞出版社)など著書多数。