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政治・経済良い物をより高く売る経営

ダイソン、ティファールはなぜ成功したのか

中村智彦 / 神戸国際大学教授

 「みなさん、『より良いものをより安く』というスローガンを掲げるのは、もうやめにしましょう」と中小企業経営者向けの講演会で言うと、驚いた顔をする経営者が多い。この「より良いものをより安く」という言葉に、日本の経営者は縛り付けられていないだろうか。

 日本は高度成長期以降、ものづくりで力を発揮してきたが、その延長線上の発想や取り組みを続けていてはいけない。このことには、みなうすうす気づいているのではないだろうか。では、どうすればよいのか。筆者は、大学で中小企業論を担当する傍ら、主に全国各地の製造業の現場を訪ね歩いている。中小企業の街と言われてきた東京都内や京阪神地域、あるいは中部や東北、九州などの企業城下町と呼ばれた地域がどのような変貌を遂げたのか。そこで生き続ける企業の工夫と努力を追っている。

 この連載では、「より良いものをより高く売る」ことをテーマに、そうした努力に励む企業経営者や地域社会…

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中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。

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