街の文化漂う 秘蔵の宿 フォロー

気分は図書室泊 ライブラリーホテル東二番丁(仙台)

稲葉なおと・紀行作家、一級建築士

素泊まり7000円(税込み)〜

 その名の通り、図書室に宿泊しているような気持ちになれるホテルだ。蔵書が豊富という意味ではない。1階ロビーにも客室にも、ゆったりとした気分で本を読むのにちょうどよい環境が整っている。

 1階フロント前の広々としたライブラリースペースには、深夜0時までひきたてのコーヒーが無料で用意され、ソファやベンチ、カウンタースツールなど、座り心地もさまざまな椅子が並ぶ。外部テラスにも椅子が並び、そのエリアでは喫煙可なので、愛煙家には特にうれしいかもしれない。

この記事は有料記事です。

残り1208文字(全文1446文字)

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)