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分身ロボット・オリヒメが、大事な人とあなたをつなぐ

丸幸弘・株式会社リバネス最高経営責任者
分身ロボット「OriHime」
分身ロボット「OriHime」

対談:オリィ研究所・吉藤健太朗×リバネス・丸CEO(1)

 「サイエンスベンチャー」と呼ばれる新興科学企業の草分け、株式会社リバネスの丸幸弘・最高経営責任者(CEO)を案内役に、科学ベンチャーの最前線を探る連載第2回は、家族と会えない患者などの心を癒やすロボットOriHime(オリヒメ)を開発した、オリィ研究所・吉藤健太朗代表との対談を4回に分けてお送りする。【聞き手、構成・サイエンスライター本丸諒】

 ◆リバネス丸幸弘CEO オリィ研究所の吉藤健太朗さんにご登場願ったのは、大学時代に起業し、OriHimeという独自のロボットを誕生させた経緯や思いを聞きたかったからです。創業期からお手伝いしている私は、因縁浅からぬ仲ですので吉藤さんの心のひだに迫ってみたいと思います。

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株式会社リバネス最高経営責任者

1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院在学中の2002年6月にリバネスを設立。「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出し、200以上のプロジェクトを進行させている。著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)がある。