
マイホームを購入するのに適した年齢、つまり、マイホーム購入適齢期は何歳か。その答えとして、従来は「30歳から35歳」という目安があった。それは、合理的な計算から導き出された目安だった。
まず、若すぎると給料が少なく、住宅ローンで借りることのできる金額も抑えられる。ある程度社歴を積み、給料が上がってからのほうが望ましい。
ただし、給料が上がるのを待ち過ぎると、今度は二つの問題が生じてしまう。ひとつは、子供が大きくなって小学校に入ると転校の問題が生じるので、マイホーム候補地が絞られてしまうということ。そして、二つ目の理由は、35年ローンを組むには年齢の制限があったことだ(現在はない)。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。
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