
1週間の仕事を終え、ほっと一息つく金曜夜。映画館のシートで自分を取り戻しませんか。あんな経験、こんな人生を登場人物になり切って体感すれば、少しリフレッシュして週明けを迎えられるはず。毎日新聞学芸部映画担当の勝田友巳記者が、あなたを元気にする良品を紹介します。
のみ込んだ我慢を解毒する快作か、怪作か
どうにもむしゃくしゃして我慢できない、どす黒いモヤモヤが体にたまって危ないと感じているあなた、この映画をどうぞ。しがらみや後腐れを気にして語れない本音、とれない行動をこの映画が代わりにやってくれる。しかし、ストレス解消、気分すっきりとはならない。毒が強すぎるかもしれないのだ。アルゼンチン発の短編集は快作にして怪作である。
離陸した旅客機の中、音楽評論家が隣り合わせたモデルに声をかけると、共通の知人がいることが分かった。モデルの元彼パステルナークが学生時代に作った曲を音楽評論家が酷評し、パステルナークは音楽の道をあきらめたという。
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