メディア万華鏡

売れると踏んだ週刊誌の「手のひら返し」政権批判

山田道子・元サンデー毎日編集長
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安全保障関連法案について国民の理解が進んでいない状況を、紙を掲げて安倍晋三首相に訴える辻元清美氏(手前左)=国会内で2015年7月15日、小出洋平撮影
安全保障関連法案について国民の理解が進んでいない状況を、紙を掲げて安倍晋三首相に訴える辻元清美氏(手前左)=国会内で2015年7月15日、小出洋平撮影

 高くて重いので自分では買わない女性誌を美容院で読んでいたら、「集団的自衛権」という言葉が出てきた。

 女性誌といっても芸能記事が多い週刊誌ではなく、「こんな家、誰が住めるの」という豪邸を紹介するような月刊誌の8月号。「未来の子どもたちに今、伝えたいこの想(おも)い−−戦後70年特別メッセージ集」と題し、40代から100歳を超える、日本を代表する女性6人が登場する。

 「今、集団的自衛権のことなどいろいろな議論がありますが、私はとにかく戦争と原爆は二度といやです。平和は本当にありがたいもの。子孫のためにも、この平和がずっと続いてほしいと願っています」。こう語るのは梨園の妻でもある女優の富司純子さん(69)。女性月刊誌がこんな特集を組み、しかも「集団的自衛権」が載ったのは意外だった。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。