東芝問題リポート

東芝不正の背景にあった原子力事業買収の重荷

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原子力事業について説明する東芝の佐々木則夫社長(当時)=東京都内のホテルで2009年8月5日
原子力事業について説明する東芝の佐々木則夫社長(当時)=東京都内のホテルで2009年8月5日

第三者委報告書が明かさなかった謎(2)

 話は2006年にさかのぼる。東芝は当時社長だった西田厚聡(あつとし)前相談役の「選択と集中」の号令のもと、半導体と原子力を事業の2本柱に位置づけた。米原子力大手ウェスチングハウスの買収は、原子力事業に投資を集中させる目玉中の目玉だった。

 長い交渉の末、同年10月に買収手続きが完了する。東芝のウェスチングハウスへの出資比率は77%で、買収額は約4900億円だった。

 その後、07年にカザフスタン国営原子力事業会社に10%分を約630億円で売り、逆に11年9月には米…

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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