ビジネスマンの投資術

投資で損が出た時に陥りやすい心理的なワナとは?

広木隆・マネックス証券チーフ・ストラテジスト
  • 文字
  • 印刷
東京都中央区の東京証券取引所
東京都中央区の東京証券取引所

 前回「保有株の悪材料には敏感になろう」で述べたのは「売り」の重要性だ。相場格言でも「利食い千人力」「見切り千両」と言って、利食い売りでも損切りでも、それができれば素晴らしいとされる。

 実際にはなかなかできない。値上がり益を確定させる「利食い売り」も、値下がりしている銘柄を見切って手放す「損切り」も、どちらの売りも実際うまく行うのは非常に難しい。なぜか? それは人間は心理的なワナに陥りがちだからである。

 ダニエル・カーネマンとエイモス・トゥベルスキーという、2人の経済学者によって提唱された「行動ファイ…

この記事は有料記事です。

残り1475文字(全文1728文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

広木隆

マネックス証券チーフ・ストラテジスト

1963年、東京都生まれ。上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社などの運用機関でファンドマネジャーを歴任。2010年から現職。経験と知識に基づいた金融市場の分析を行う。著書に「勝てるROE投資術」(日本経済新聞出版社)など。マネックス証券ウェブサイトで、最新ストラテジーレポートが閲覧できる。http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G903/strategy/index.htm