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雑誌が好む、菊のカーテンの向こう側の騒動

山田道子・元サンデー毎日編集長
国際基督教大の入学式に臨む秋篠宮家の次女佳子さま=2015年4月2日撮影
国際基督教大の入学式に臨む秋篠宮家の次女佳子さま=2015年4月2日撮影

 「日々、馬と気持ちが通じ合うよう努力していらっしゃると思います。馬術に限らずさまざまなところで生かしていけるのではないでしょうか」。秋篠宮家の次女佳子さま(20)は7月25日、静岡県御殿場市で開かれた第49回全日本高校馬術競技大会であいさつした。公務で初めてのあいさつ。記事は翌26日朝刊対社面にミニニュースで載った。“美しすぎるプリンセス”はワイドショーや女性週刊誌でファッションから一挙手一投足まで取り上げられている。

 菊のカーテンの向こうの皇室・皇族の方々のご動向は人々の関心がとても高いにもかかわらず、新聞は基本的に淡々と伝える。雑誌が好むような下世話な騒動は扱わないが、知りたいと思うことがある。

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元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。