くらし高齢化時代の相続税対策

「愛人に全財産を譲る」と遺言したら、どうなる?

広田龍介 / 税理士

 最近の相続事案を見ていると、いろいろな問題が複雑に絡んでいると感じる。少子高齢化はその典型だ。相続人の不在や認知症、介護−−さらに夫婦の約3組に1組が離婚(2014年、厚生労働省人口動態統計)するなど、相続に直接関わる家族の問題は複雑で多様になっている。

 また、13年には憲法違反の最高裁決定を受けて民法の一部が改正され、嫡出子(婚姻関係にある夫婦の間の子供)と、非嫡出子(婚姻関係にない男女の間の子供)に相続区別がなくなり、相続割合は同じになった。社会の変化、制度の変化は相続問題をいっそう複雑で微妙なものにしているといえるだろう。

 そんな時代だからこそ、財産の多寡に関わらず、遺言書で自分の財産の行方を示し、「争族対策」をしておく…

この記事は有料記事です。

残り1635文字(全文1953文字)

今なら最大2カ月100円! キャンペーン実施中! 詳しくはこちら

広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏
 

地域銀行が「収益力強化」のために今年やるべきこと

 今年の金融分野の課題は何か――。前回は証券市場の問題を考えたが、今回は間接金融、つまり銀行業界に目を向けてみたい。最大級のテーマ…

知ってトクするモバイルライフ
ディスプレーを折りたためる「フレックスパイ」

5Gに向け新作スマホ「二つ折り画面」は普及するか

 米ラスベガスで1月8~11日、世界最大の家電・IT見本市「CES」が開かれた。 パソコン、テレビから人工知能(AI)を採用した白…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
アフリカの服やクラフトを売る店が150店も並ぶ「ウォーターシェッド」でエスワティニ(旧スワジランド)の手作り品を売っていた黒人と白人のコンビ(写真は筆者撮影)

ケープタウンを探索 カラフルな街並み“意外に安全”

 ◇南アフリカ編(2) シンガポールとヨハネスブルクで乗り換え、羽田から24時間少々かけてたどりついた、南アフリカ共和国のケープタ…

メディア万華鏡
西武・そごうのサイトに公開された広告動画

西武そごう広告とSPA!「残念なメディア」の共通項

 昨年の新語・流行語のトップ10に、性暴力を告発する「#MeToo」が入って喜んでいたら、新年早々、メディアと女性をめぐるがっかり…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

遅刻常習バイトを解雇 コンビニ店長が払った“代償”

 A郎さん(36)はコンビニエンスストアの店長です。1カ月前にアルバイトで採用した高校生のB子さん(17)の遅刻や欠勤が多かったり…