街の文化漂う 秘蔵の宿

滑走路を望む部屋 ロイヤルパークホテル ザ 羽田

稲葉なおと・紀行作家、一級建築士
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素泊まり6500円(税込み)〜

 あ、また飛び立つ。

 時刻と今夜のボーディングリストを確認する。午後9時50分。ということはカナダ・バンクーバー行きだろう。部屋の電気を暗くして、ビールを飲みながら滑走路を眺める。深夜2時近くまで離着陸のショーは続くのだ。

空の旅への思いを膨らませてくれるひととき

 羽田空港国際線ターミナルビル併設のホテルと聞くと、利便性以外にはこれといった取りえのないところというイメージを抱くひとが多いかもしれない。空港ターミナルにはさまざまなレストランが並ぶので、食事はホテルの外で楽しむ。そうなるとホテルは、風呂に入って寝るだけの場所になる。

 実は私もそのような印象を胸に抱くひとりだった。だが、ここに泊まってみて、その考えが一新された。

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稲葉なおと

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)