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議論深めずなぜ旧国立競技場を取り壊した!?

編集部
建設計画が見直されることになった新国立競技場の建設予定地=2015年7月17日撮影
建設計画が見直されることになった新国立競技場の建設予定地=2015年7月17日撮影

新国立競技場 迷走の背景・落合博論説委員に聞く(2)

 総工費が3000億円に膨らむことが必至になり、白紙撤回された後も一筋縄ではいかない新国立競技場の建設だが、本当に建て直しが必要だったのか。修繕して使うことはできなかったのか。取り壊された今となってはむなしい議論だが、そこは知りたいところだ。落合博・毎日新聞論説委員(スポーツ担当)に、新国立競技場の混迷の背景を聞く企画の2回目をお届けする。【聞き手、今沢真・経済プレミア編集長】

 ──そもそも、50年前の東京五輪の時に使った国立競技場を、議論を深めずに更地にしてしまいました。今、新しい国立競技場でレガシー(遺産)とかレジェンド(伝説)とか言っていますが、50年たてばまた更地になってしまうんだろうと思います。五輪に使った大事な競技場を取り壊したところから問題があったのではないでしょうか。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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