プロが読み解くニッポン経済

「中国発」の世界恐慌はあるのか!?

平野英治・メットライフ生命副会長・元日銀理事
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中国・北京市内にある中国人民銀行本店=2007年、大塚卓也撮影
中国・北京市内にある中国人民銀行本店=2007年、大塚卓也撮影

人民元切り下げと中国経済の変調(1)

 中国経済が失速しているとの懸念が急激に広がっている。リーマン・ショック後、リード役だった中国経済が失速すれば世界経済が危ういとの不安から世界の株式市場が不安定になっている。

 中国経済はいったいどうなっているのか。8月11日、中国人民銀行は突然、人民元の基準値を引き下げ、13日まで3日連続で合計4・65%引き下げた。人民元切り下げの意味するものは何か。元の切り下げは今後も続くのか。

 日銀で国際局長、国際担当理事を長く務めた平野英治・メットライフ生命副会長は中国問題、通貨問題のプロだ。その平野氏にこうした疑問を聞いた。複数回に分けて掲載する。【聞き手・今沢真経済プレミア編集長、写真・関口純】

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平野英治

メットライフ生命副会長・元日銀理事

1950年生まれ。73年、一橋大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行。33年あまりの勤務で国際局長や国際関係担当理事を歴任した。金融政策、国際金融の専門家で、金融機関の監督にも手腕をふるった。2006年に日銀理事を退任後、トヨタ自動車グループのトヨタファイナンシャルサービス株式会社に転じ、14年6月まで副社長を務めた。同年9月、メットライフ生命保険日本法人の副会長に就任。経済同友会幹事としても活動している。