ニュースアプリ最新事情

なぜ有名メディアの買収劇が起こっているのか

まつもとあつし・ジャーナリスト
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買収を伝える日経新聞と英紙フィナンシャル・タイムズの紙面
買収を伝える日経新聞と英紙フィナンシャル・タイムズの紙面

 ニュースの変化が止まらない。本連載はこれまで、ニュースアプリを取り上げてきたが、既存の新聞社や海外でも大きな動きが相次いでいる。本シリーズはニュースの変化の全体像を見て、私たちと「ニュース」の関係にどんな影響が及ぼうとしているのかを考える。

 朝、食事をしながら、郵便受けに届いた新聞を読んでニュースをチェックする──そんな景色は過去のものになりつつある。スマホの普及で、かさばる新聞紙を持たず、移動中でも最新ニュースを受け取ることができるようになったのが、その大きな理由だ。

 実際、紙の新聞の購読者は減り続けている。日本新聞協会の調査によると、2000年に約5370万部だった新聞発行部数は、14年には4536万部に落ち込んでいる(注1)。これは全世帯の数字だ。世代別に見れば20代、30代の減少幅が大きい(注2)。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。