ニュースアプリ最新事情

アップルiOS9の「ニュース」は新聞パッケージを超えるか

まつもとあつし・ジャーナリスト
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アップルストア前に列を作る人たち=福岡市中央区天神2で2014年9月19日、須賀川理撮影
アップルストア前に列を作る人たち=福岡市中央区天神2で2014年9月19日、須賀川理撮影

 書籍、音楽、映像──ITは情報の流通網をあらゆる分野で解体、再構築してきた。電子書籍は出版社や取次事業者、書店の関係を揺さぶっている。映像に続き音楽も定額聴き放題が当たり前の時代を迎えようとしている。利用者はスマホが一つあれば、それらを快適に利用できる。ニュースもその例外ではない。米フェイスブックやアップルなど大手ITプラットフォーマー(運営事業者)は、この分野にも食指を動かし始めている。

 米アップルはこの9月中に新型iPhoneを発表するとの臆測が流れている。スマートフォンという新しいカテゴリーを開拓したiPhoneだが、2007年の登場から8年がたち、ハードウエアとしての新鮮さは薄れ、熱狂的に受け止められることはなくなったのではないだろうか。ライバルの米検索大手グーグルが提供するOS(基本ソフトウエア)Androidを搭載するスマートフォンは、機能的にiPhoneと遜色なくなっている。

 いまアップルが力を入れるのが、コンテンツの領域だ。パソコン用音楽管理ソフト「iTunes」、コンテンツを販売する「iTunes Store」、そしてiPhoneという、ハードからソフトまでを一気通貫で用意し、「Apple ID」という一つのアカウントでコンテンツを購入・管理できる。ユーザーに優れた体験を提供しているのが同社の強みだ。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。