経済プレミアインタビュー フォロー

中国より若年人口が伸びる米国と東南アに投資せよ

編集部
中国・上海市の夕暮れ
中国・上海市の夕暮れ

世界株安の影響を藤田勉・シティグループ証券副会長に聞く(2)

 藤田勉・シティグループ証券副会長は、いま世界を見回すと、投資先として明るいのは米国と東南アジアだと説明する。藤田副会長のインタビューの最終回を掲載する。【聞き手は今沢真・経済プレミア編集長、写真・木村滋】

伸びる市場はアメリカ

 −−障害はありますが、日本企業にとって、中国市場への進出は避けられないことなのでしょうね。

 ◆中国進出は良いのですが、日本にとっても世界にとってもいま最も安定して伸びる市場はアメリカです。人口が増えますし、シェール革命で体質が変わった。米国はこれまで、景気が良くなれば輸入が増えて経済成長率が上がり、金利は上がるが経常赤字が増えてドル安になっていた。いまは、景気が良くなれば金利は上がるが、シェール革命の影響で石油の輸入は減ります。これからはアメリカが一番投資対象として妙味が高いです。

この記事は有料記事です。

残り1724文字(全文2111文字)

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
twitter 毎日新聞経済プレミア編集部@mainichibiz
facebook 毎日新聞経済プレミア編集部https://www.facebook.com/mainichibiz