
アナウンサーを目指した笑いと涙の就活物語(3)
受験した関東のラジオ局は、吉田理香さん(仮名)の祖母が住んでいた県にあり、なじみがあった。ラジオ局の受験は初めてだった。
面接では、これまでテレビ局では聞かれなかった、吉田さんが聞いてほしかった質問をいくつもされた。「この会社、相性合うかも」と思っているうちに、とんとん拍子に最終面接まで進んだ。
自宅から特急電車で最終面接に向かう途中、おなかがすいていたので、一番好きな鶏炭火焼き弁当を買った。好みのそぼろもかかっていた。空腹を満たし、最終面接に臨んだ。そして役員に「そうですか、残念です」と言われ、会場を後にした。停留所で泣きながらバスを待っているとき、上の歯茎に違和感を覚えた。
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