
化粧品業界各社の決算比較(3)
前回に続き、化粧品事業を専業としている資生堂とコーセーの前期の損益計算書をもとに、業績と経営方針を比較します。今回は、両社の従業員数と海外展開の状況を取り上げます。
海外ビジネスについては、両社ともに、前期決算で特別損失を計上しています。資生堂は中国店舗の在庫適正化に伴う費用を11億円、コーセーは中国事業にかかる事業整理損11億円を、それぞれ損失計上しているのです。
中国でのビジネスは、両社ともに苦戦している様子がうかがえますが、どのように巻き返しを図るのでしょうか。まずは、従業員数から見てみましょう。
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高下淳子
税理士
税理士・米国税理士・ファイナンシャルプランナー。外資系コンサルティング会社(監査法人)に勤務ののち独立開業。税務会計顧問業、経営コンサルティング業の他、各地の金融機関、シンクタンク等の講演・セミナー講師、企業内研修の企画実施などで活躍している。著書に「とにかく、みんなで考えよう! 日本の借金 わが家の税金 わたしの年金」(中央経済社)などがある。