育児サバイバル

子育てがリスクになる社会はおかしくないか

藤田結子・明治大商学部教授
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パパが用意する朝食を見つめる子供たち=埼玉県鶴ヶ島市で、関口純撮影
パパが用意する朝食を見つめる子供たち=埼玉県鶴ヶ島市で、関口純撮影

 働く親にとって大きな問題は、保育所や学童保育が終わる午後6〜7時ごろ以降、誰かが子どもの世話をしなければならないことです。祖父母のサポートや、ベビーシッターを雇えるお金がある人以外は、自分が保育園に子供を迎えに行き、家に連れて帰らなければなりません。子供の急な発熱や行事の時も同じです。

 ところが、上司の大半は、専業主婦の妻のサポートを受けて仕事にまい進してきた男性。育児に理解のある上司の下で働けるかどうかは運次第。今も、育児で早退や欠勤をする女性に対する理解のない上司は少なくありません。

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。5歳の男の子を子育て中。