街の文化漂う 秘蔵の宿

和の柔らかさと奥ゆかしさ 庭のホテル 東京(水道橋)

稲葉なおと・紀行作家、一級建築士
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素泊まり8900円(税込み)〜

 一昼夜を過ごすうちに、自分の認識不足を思い知らされた。

 あれ?と気づいて、なるほど、と納得する。そんな発見に滞在中、何度もこころが高ぶる宿だった。ロケーションにも、サービスにも、建物デザインにも、そして、料理にも。

 JR水道橋駅から徒歩3分という場所は、東京ドームの野球観戦やコンサート鑑賞にも便利な繁華街というイメージだった。フランスの有名ガイドで、2009年の開業から6年連続、星二つを獲得していること、数多くのメディアで紹介されていることから、料金は手ごろでも、華やかで気取った感じのホテルを私は想像していた。

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稲葉なおと

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)