連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を伝える米連邦準備制度理事会(FRB)のウェブサイト。画像はイエレン議長
連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を伝える米連邦準備制度理事会(FRB)のウェブサイト。画像はイエレン議長

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米利上げに金融市場はなぜここまで大騒ぎするのか!?

平野英治 / メットライフ生命副会長・元日銀理事

 すったもんだの末、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決めた。FRBの金融政策運営をめぐっては、年初来、さまざまな臆測が飛び交っていたが、世界同時株安や不透明感を高める中国情勢を含めた国際経済金融情勢の不安性増大もあり、当面事態の展開を慎重に見極める姿勢を明確にしたということであろう。しかし、米国の金融政策運営をめぐる思惑に、市場が振り回される状況は、好むと好まないとにかかわらず、今後も続かざるを得まい。

 ところで、米国の金融政策運営に、なぜこれほどの注目が集まるのだろうか。米国経済が世界最大の経済であ…

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平野英治

平野英治

メットライフ生命副会長・元日銀理事

1950年生まれ。73年、一橋大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行。33年あまりの勤務で国際局長や国際関係担当理事を歴任した。金融政策、国際金融の専門家で、金融機関の監督にも手腕をふるった。2006年に日銀理事を退任後、トヨタ自動車グループのトヨタファイナンシャルサービス株式会社に転じ、14年6月まで副社長を務めた。同年9月、メットライフ生命保険日本法人の副会長に就任。経済同友会幹事としても活動している。