メディア万華鏡

会見より“ぶら下がり”を選んだ安倍首相に聞きたいこと

山田道子・元サンデー毎日編集長
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安全保障関連法案の成立を受け、取材に応じる安倍晋三首相(中央)=2015年9月19日、小川昌宏撮影
安全保障関連法案の成立を受け、取材に応じる安倍晋三首相(中央)=2015年9月19日、小川昌宏撮影

 安全保障関連法が成立した翌日の9月20日。毎日新聞朝刊1面の記事は、冒頭次のように書いた。

 <安倍晋三首相は安保関連法の成立を受け、日本テレビのインタビューで「(戦争法案という)貼られたレッテルを(国会の)審議期間の中だけで取り去ることができなかった。結果を出すことではがしていきたい」と述べた>

 このくだりを読みなんか変だ、と感じた。毎日新聞が、なぜ日本テレビという他のメディアのインタビューを記事にしたのかという点だ。

 もちろん新聞は、首相や大臣、政党幹部らのテレビ発言を記事化することはある。ただ、この日は「平和国家の転換点」(毎日19日朝刊)、「防衛政策 歴史的転機」(読売同)という節目だったため、違和感があったのだ。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。