清洲城には織田信長が桶狭間へ出陣する際に舞を舞ったといわれるシーンが展示されている=鮫島弘樹撮影
清洲城には織田信長が桶狭間へ出陣する際に舞を舞ったといわれるシーンが展示されている=鮫島弘樹撮影

社会・カルチャー戦国武将の危機管理

信長の桶狭間「奇襲」を成功させた情報戦

小和田哲男 / 静岡大学名誉教授

 織田信長が今川義元を討った永禄3年(1560年)5月19日の桶狭間の戦いは、よく知られているように、信長の家臣服部小平太がまず義元に槍(やり)をつけ、二番手に飛びこんでいった毛利新介が義元の首を取っている。このような場合、いわゆる一番手柄は服部小平太か毛利新介のどちらかというのが一般的であろう。翌日の論功行賞の場に居並んだ信長家臣も、「信長様は二人のどちらを一番手柄とするだろうか」と興味津々だったと思われる。

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小和田哲男

小和田哲男

静岡大学名誉教授

戦国大名・今川氏のお膝元で、徳川家康の隠居先でもあった静岡市で1944年に生まれる。72年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世史。戦国時代史研究の第一人者として知られ、歴史番組でおなじみの顔。趣味は「城めぐり」で、公益財団法人「日本城郭協会」の理事長も務める。主な著書に「戦国の群像」(2009年、学研新書)、「黒田官兵衛 智謀の戦国軍師」(13年、平凡社新書)。公式サイト https://office-owada.com

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