育児サバイバル

子供をお迎えに行く父親は本当に出世できないのか

藤田結子・明治大商学部教授
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お迎えに来たお父さんと一緒に保育園を出る子供=埼玉県鶴ヶ島市のかこのこ保育園で、関口純撮影
お迎えに来たお父さんと一緒に保育園を出る子供=埼玉県鶴ヶ島市のかこのこ保育園で、関口純撮影

 なんとか保育園に子供を入れても、働く母親の前には次々と問題が立ちはだかります。その一つが保育園のお迎え。保育園の閉園時間は夕方6〜7時ごろ、この時間が、日本の企業が求める働き方と相いれないのです。

企業の求める働き方と相いれないお迎え時間

 都心から電車で約20分の街にある公立認可保育所をのぞいてみました。夕方5時半、仕事帰りの親たちが次々とお迎えにやって来ます。ホールで遊んでいる子どもたちの視線はちらちらと入り口のほうに。青いTシャツを着た幼い男の子は、母親の姿を見つけると「ママー!」と笑顔で駆け寄りました。祖父母の姿もありますが、ほとんどがお母さん。父親らしき男性は少数です。

 勤務場所にもよりますが、都市部で夕方6〜7時までに保育園に駆けつけるには、遅くとも午後5時半ごろに…

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。5歳の男の子を子育て中。