部下を伸ばす上司 ダメにする上司

ミスを指摘してもつぶれない部下を育てる上司力

細川義洋・ITコンサルタント
  • 文字
  • 印刷

 IT業界では、成果物に対するレビュー(批評)を重視します。プログラムや設計書を他人が検証するのは、作った本人より間違いを見つけやすく、品質確保に有効だからです。

 ただ、当然ですが、批評される側は楽しくありません。ミスを次々と指摘されるうちに、責められている気分になるからです。批評する人を敵視したり、自信を失ってやる気をなくしたりすることもあります。

 IT設計書やプログラムには、ちょっと注意をすれば避けられるミスがいくつも出てきます。数字の1と0を書き間違えたり、人名を漢字表示すべきところをアルファベットで書いてしまったり、といったことです。

 コンピュータープログラムは、英数字と数式が複雑に入り組んだ言語が何万行、何十万行と並びます。設計書も複雑な文書や図面が数千枚に及ぶことがあります。人間が誤りなく作り上げることは事実上不可能です。

この記事は有料記事です。

残り989文字(全文1361文字)

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。