
ビール4社の決算比較(1)
日本の酒類販売数量は、人口減少や高い酒税率の影響などで減少しています。また海外では、ビール業界世界1位と2位の企業が大型M&A(合併・買収)で基本合意に達したニュースが流れています。今回は、市場全体が縮小するなかで酒税率の高さと闘うビール業界を取りあげます。
サントリーが米ビーム社を158億ドルで買収
まず、ビールを主要事業とする酒類製造販売会社の事業規模を確認しておきましょう。ビール会社には、大手4社(サントリー、キリン、アサヒ、サッポロ)のほか、沖縄県を主たる市場とするオリオンビール(連結売上高252億円)などがあります。
大手4社の連結売上高は図1のとおりです。いずれの会社も、酒類事業のほかに、清涼飲料水や食品の製造販売、外食産業、不動産事業、医薬事業などを行っています。連結売上高には、これらの酒類事業以外の売上高がかなりの割合で含まれています。
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