この酒場この一品

日本初? “のどぐろ”専門店で極上の魚を味わいつくす

印束義則・ライター
  • 文字
  • 印刷
新鮮なのどぐろ
新鮮なのどぐろ

 「赤なのに黒、ってなあに?」。なぞなぞみたいだが、そんなまか不思議な魚がある。その正体は「あかむつ」。文字通り体が赤いためこう呼ばれる。しかし、のどの部分が黒いことから、別名「のどぐろ」と呼ばれている。いまや、正式名称の「あかむつ」より、「のどぐろ」の呼び名の方が有名だから、ややこしい。

 のどぐろと言えば、金沢や富山、島根などで水揚げされる日本海の魚、というイメージが強いが、実は長崎県対馬沖で取れるものも秀逸だ。ブランド魚「紅瞳」(べにひとみ)として売り出されており、この「紅瞳」を用いて専門店を作り上げたのが、東京・銀座の「のどぐろ専門 銀座 中俣」(東京都中央区銀座4、東京メトロ東銀座駅から徒歩1分、同銀座駅から徒歩3分)だ。

 のどぐろを売り物にする店はあっても、のどぐろ専門店は聞いたことがない。もしかして日本初? こればかりは日本中の飲食店をチェックしないと何とも言えないが、日本初と言っても差し支えないほど、まれな専門店である。

 お店は10月19日にオープンしたばかり。地下鉄で2駅離れた中央区八丁堀で3店舗を展開する店が、銀座に初めて進出した。地下の分かりにくい場所に店を構えたため、とことん、とんがって差別化しないと厳しいと考え、のどぐろを専門に扱うことにしたそうだ。

この記事は有料記事です。

残り1056文字(全文1601文字)

印束義則

ライター

1966年福岡県生まれ。飲食店専門誌を多数発行する旭屋出版で「すしの雑誌」など専門誌、ムック編集に携わり、独立後はライターとして幅広く活躍。これまでに取材した飲食店は2000店以上、ローカル立地の繁盛店などニッチな飲食店情報に強い。「月刊近代食堂」(旭屋出版)に「ローカル実力店の強さの秘訣」「繁盛店を作るメニュー表」、「日本外食新聞」(外食産業新聞社)に「二等立地…地方立地…ありえない立地 印束義則の繁盛店実況中継」を連載中。