スキル・キャリア部下を伸ばす上司 ダメにする上司

顧客の注文と自社利益をてんびんにかける目が必要だ

細川義洋 / ITコンサルタント

 IT開発プロジェクトでは、プロジェクトマネジャーが、発注者からの機能追加や変更要望を、上司に相談せずに独断で受けてしまうことがあります。その結果、予算を超過したり計画が遅れたりして、プロジェクト自体が頓挫することも日常茶飯事です。

発注者の声を聞きすぎるとプロジェクトは失敗する

 IT紛争の訴訟では、こうした失敗は開発業者側の責任とされる傾向があります。2012年3月の東京地裁判決でも、開発業者がプロジェクト管理義務を果たしていなかったという内容の厳しい判断が下されました。紛争調停委員の私の経験から言えば、問題の原因は、プロジェクトマネジャーが上司に相談して判断を仰がないことにあります。

 プロジェクトマネジャーは日々、発注者側と顔を合わせます。プロジェクト成功のためには事を構えたくない…

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細川義洋

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。