育児は親にとっては休みなしの長時間“労働だ”=埼玉県鶴ヶ島市で、関口純撮影
育児は親にとっては休みなしの長時間“労働だ”=埼玉県鶴ヶ島市で、関口純撮影

くらし育児サバイバル

取るのが大変取っても大変な育児休業の現実

藤田結子 / 明治大商学部教授

 「育児休暇は何して過ごす?」−−育休を取ろうとするとき、こう尋ねられる人も多いでしょう。「育児休業」に代わってしばしば使われる「育児休暇」という言葉は、夏季休暇のような長い休みをイメージさせがちです。しかし、そのイメージとは裏腹に、育休は取得するのも大変、取得できても大変なのです。

育休取得に立ちはだかる高いハードル

 育児・介護休業法は、一定の条件を満たす男女は子供が1歳になるまで(父母がともに取得する場合は1歳2カ月まで)、一定期間仕事を休業することができると定めています。

 厚生労働省の調査によると、2010年以降の育児休業取得率は、女性は約8〜9割、男性は1〜2%程度で…

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藤田結子

藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。4歳の男の子を子育て中。