
電車の中やカフェ、待ち合わせ場所で、スマートフォンやタブレットで動画を視聴している人を多く見かけるようになった。気づかれないようそっと後ろから画面をのぞき込むと、アニメ、ドラマ、コンサート、ニュース、おもしろ映像など、実にさまざまなコンテンツが見られている。
筆者自身は、フェイスブックでシェアされた動画をスマホで見たり、自宅のハードディスクレコーダーにとりためたビジネス情報番組や旅行番組を、タブレットにムーブして見たり、出張先のホテルのパソコンに転送して見たりしている。
最近忙しくて家でテレビを見る時間がなくなったが、映像に触れている時間はトータルではあまり変わらないかもしれない。このような映像視聴形態の劇的な変化が、今一人ひとりのユーザーに生じている。
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北俊一
野村総合研究所上席コンサルタント
1965年、横浜市生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。90年株式会社野村総合研究所入社。四半世紀にわたり、情報通信関連領域における調査・コンサルティング業務に従事。専門は、競争戦略、事業戦略、マーケティング戦略立案及び情報通信政策策定支援。総務省情報通信審議会専門委員。