スキル・キャリア部下を伸ばす上司 ダメにする上司

ゴール予測なき謝罪は事態をいっそうこじらせる!

細川義洋 / ITコンサルタント

 ITプロジェクトが大きく遅れ、発注者が開発業者に、深夜作業や休日出勤を暗に促すことは珍しくありません。週末に家族旅行の予定があっても、疲労がピークに達していても、発注者から「絶対に間に合わせろ」と言われれば従わざるを得ないのが、ITの現場です。

トラブル時の上司の交渉力がプロジェクトの成否を決める

 発注者の要求を受けて、徹夜作業や休日出勤を繰り返しながら行うプロジェクトがうまくいくはずもありません。納期遅れとコストオーバーで開発業者に大きな損害をもたらす可能性があります。社員たちは疲弊し、心身に支障を来す人や病欠者、退職者を出すことにもなりかねません。上司としてはぜひとも避けたい事態です。

 プロジェクトが危機に陥ったとき、発注者と直接交渉するのは上司の役割ですが、この交渉はプロジェクト成…

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細川義洋

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。