東芝問題リポート

東芝歴代社長への賠償請求たった3億円で説明もなし

編集部
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不正会計問題を受け、新経営陣から提訴された東芝歴代3社長。左から西田厚聡氏、田中久雄氏、佐々木則夫氏=田中社長就任前の2013年2月、木葉健二撮影
不正会計問題を受け、新経営陣から提訴された東芝歴代3社長。左から西田厚聡氏、田中久雄氏、佐々木則夫氏=田中社長就任前の2013年2月、木葉健二撮影

 東芝は11月7日、2015年9月中間決算発表を行った。その席上、不正会計問題を受けて、西田厚聡(あつとし)氏、佐々木則夫氏ら歴代3社長を含む旧経営陣5人に総額3億円の損害賠償を求める訴えを、東京地裁に起こしたとの資料を配布した。だが、決算説明に立った財務担当役員は、提訴に関する質問に対し、「お答えできない。あとで広報に聞いてください」と繰り返すのみで、一切の説明を拒んだ。

 東芝は不正会計の反省を踏まえ、取締役会の過半数を社外取締役にするなど、内部統制を強化し、法令順守体制を整えたと説明してきた。だが、この日の東芝の会見を見る限り、正しい情報開示を阻む「伏魔殿」がなお内部に巣くっているとしか思えない。訴訟をめぐる情報開示のてんまつをリポートする。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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