街の文化漂う 秘蔵の宿

洋菓子店の心配り ホテルケーニヒスクローネ神戸

稲葉なおと・紀行作家、一級建築士
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9180円(税込み、朝食別)〜

 チェックインの手続きが終わると、フロントの女性が一枚のカードを差し出した。1階カフェで提示すれば、ウエルカムスイーツと飲み物が頂けるという。しかも、コーヒーや紅茶に加えて、スパークリングワインもグラスで飲めるというのだ。

 なんともぜいたくな気分になったところに、それと、と彼女が続けた。

 「こちらの中からどれかお好きなものを、ご宿泊の記念にプレゼントいたしますので」

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稲葉なおと

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)