東芝問題リポート

広報に丸投げ 説明責任果たさぬ東芝役員の旧態依然

編集部
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2015年中間決算について説明する東芝の平田政善常務(右)=東京・浜松町の東芝本社で、徳野仁子撮影
2015年中間決算について説明する東芝の平田政善常務(右)=東京・浜松町の東芝本社で、徳野仁子撮影

 東芝は11月7日に開いた決算会見で、西田厚聡(あつとし)氏ら歴代3社長を含む旧経営陣5人に、総額3億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたと発表した。だが、決算の説明に立った財務担当役員は、提訴に関して一切の説明を拒み、「後で広報に聞いてください」との回答を繰り返した。

 筆者(経済プレミア編集長、今沢真)は、決算会見終了後、会場に残った広報担当者に、9日に公表する予定の役員責任調査委員会の報告書について、会見の時間と場所を尋ねた。ところが、「会見の予定はありません」と言われ、驚いて開いた口がふさがらなかったのは、前回「東芝歴代社長への賠償請求たった3億円で説明もなし」で書いた通りだ。

 仕方なく、30代後半とおぼしきその広報担当者の男性に質問を投げかけた。

 −−今日の会見で役員が提訴について説明しなかったのだから、調査報告書公表のときは誰か役員が会見を開かないと説明責任を果たしたことにならないでしょう? 室町正志社長は会見するつもりはないのですか?

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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