躍動する科学ベンチャー

遺伝子解析を「差別」につなげない仕組みづくりとは

丸幸弘・株式会社リバネス最高経営責任者
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ジークエストの高橋祥子社長
ジークエストの高橋祥子社長

 遺伝子情報解析が、いわれのない差別につながる恐れがある、と心配する声は多い。しかし、個人向け遺伝子解析サービスを手がけるジーンクエストの高橋祥子社長は「遺伝子解析で、『みんな違って当たり前』ということを広めたい」という。倫理的な問題と同社の対応をリバネスの丸幸弘・最高経営責任者(CEO)と語り合った。【司会・構成、経済プレミア編集部 田中学、写真は亀井和真】

 ──前回、高橋社長は「正しい科学知識で人の考え方は大きく変わる」と言っていました。一方、世間には、遺伝子に関するさまざまな不安の声や偏見があります。

 ◆ジーンクエスト・高橋祥子社長 まず私たちは、構築するデータベースから日本人の遺伝子の標準がどこにあるのか、その標準は何かを明らかにしようとしています。最初の成果が、1回目にお話しした共同研究の発表です。

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丸幸弘

株式会社リバネス最高経営責任者

1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院在学中の2002年6月にリバネスを設立。「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出し、200以上のプロジェクトを進行させている。著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)がある。