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遺伝子解析を「差別」につなげない仕組みづくりとは

丸幸弘・株式会社リバネス最高経営責任者
ジークエストの高橋祥子社長
ジークエストの高橋祥子社長

対談:ジーンクエスト・高橋社長×リバネス・丸CEO(3)

 遺伝子情報解析が、いわれのない差別につながる恐れがある、と心配する声は多い。しかし、個人向け遺伝子解析サービスを手がけるジーンクエストの高橋祥子社長は「遺伝子解析で、『みんな違って当たり前』ということを広めたい」という。倫理的な問題と同社の対応をリバネスの丸幸弘・最高経営責任者(CEO)と語り合った。【司会・構成、経済プレミア編集部 田中学、写真は亀井和真】

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株式会社リバネス最高経営責任者

1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院在学中の2002年6月にリバネスを設立。「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出し、200以上のプロジェクトを進行させている。著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)がある。