東芝問題リポート

東芝「ウェスチングハウス1600億円減損」の驚きと疑問

編集部
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廃炉が決まっている関西電力美浜原発1号機(手前左)。かつて米・ウェスチングハウス社も建設に関わった=2015年10月7日撮影
廃炉が決まっている関西電力美浜原発1号機(手前左)。かつて米・ウェスチングハウス社も建設に関わった=2015年10月7日撮影

 不正会計問題で大揺れの東芝。歴代3社長ら旧経営陣5人を提訴し、一息ついたかと思った11月12日、驚きのニュースが飛び込んできた。東芝子会社の米原子力大手「ウェスチングハウス(WH)」が、2012〜13年度に資産価値を引き下げる「減損処理」を行い、約1600億円の損失を計上していたというのだ。

 このニュースを聞いたとき、筆者(経済プレミア編集長、今沢真)は何のことか一瞬わからなかった。東芝は5日前の7日、15年9月中間決算を発表する席上で、「ウェスチングハウスは減損していない」とはっきり説明していたからだ。

 毎日新聞の13日朝刊1面に掲載された「東芝子会社1600億円損失」の記事を読み、ようやく理解できた。東芝は子会社ウェスチングハウスの単体決算で減損したが、東芝グループ全体の連結決算では、ウェスチングハウスが利益を上げているからという理由で減損していないのだ。こんなサーカスのような会計処理が許されるのだろうか。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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