
横浜のくい打ちデータ改ざん問題を受けて、11月15日にテレビの討論会に出演した。その席で石井啓一国土交通大臣にひとつお願いをした。それは、「10年前の構造計算書偽装問題のときのような厳しすぎる対応は、影響が大きいのでぜひ考慮していただきたい」というものだった。
今回のくい打ち問題でも、厳しい対応はもちろん必要だ。しかし、あまりに厳しすぎると、10年前のような弊害が生じてしまう。それも問題ですよと話したわけだ。
限られた時間内の発言だったので、説明不足の部分もあったと思う。「10年前のような問題」の中身を分かりやすく説明したい。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。
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