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マイナンバー「預金とひも付け」で資産は丸裸

岩佐孝彦・税理士
改正マイナンバー法で2018年から、預金者の同意があれば、銀行口座とマイナンバーをひも付けることが可能に
改正マイナンバー法で2018年から、預金者の同意があれば、銀行口座とマイナンバーをひも付けることが可能に

マイナンバー制度開始の衝撃(2)

 国民一人一人に付される12ケタの番号通知が年内に終われば、いよいよ2016年からマイナンバー制度開始のゴングが鳴ります。ただ、いきなり本格稼働するわけではなく、段階的に世の中に浸透させていく流れになるでしょう。

 製品ライフサイクルには、「導入期・成長期・成熟期」があります。マイナンバー制度も同様で、時系列に示すと次のようになります。

 ▽導入期=16〜17年▽成長期=18〜20年▽成熟期=21年以降、です。今回は、この三つの期間それぞれで何が起こるのかをまとめます。

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税理士

1969年、兵庫県生まれ。金融資産1億円以上・年収2000万円以上の経営者をはじめ、百年企業の3代目社長、創建600年以上の寺院住職など富裕層がクライアントの8割以上を占める。サラリーマン大家さんのキャッシュフロー改善のコンサルティングも手掛ける。最新刊は、「ずっとお金持ちの人 成金で終わる人」(日本実業出版社)。