メディア万華鏡

パリ中心部の惨劇はテロか戦争か

山田道子・元サンデー毎日編集長
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パリの同時多発テロ事件の後、バーに撃ち込まれた銃弾の痕に、訪れた人がカーネーションの花を供えていた=パリで2015年11月15日、中西啓介撮影
パリの同時多発テロ事件の後、バーに撃ち込まれた銃弾の痕に、訪れた人がカーネーションの花を供えていた=パリで2015年11月15日、中西啓介撮影

 パリ中心部と近郊で13日夜(日本時間14日早朝)に起きた同時多発テロ。思い出したのが2001年9月11日に起きたアメリカの同時多発テロだ。

 冷戦終結後に起きた1991年の湾岸戦争は国と国が戦う「戦争」だったが、9・11はテロ。当時、夕刊2、3面の「特集ワイド」などを担当する夕刊編集部に在籍しており、前代未聞の出来事だけにどう受け止めればいいのか戸惑った。テロと戦争はどう違うのかといった素朴な問いかけをしながら国際政治、アメリカ、イスラム、安全保障、軍事など専門家の話を聞いて記事にした。

 フランスのオランド大統領は14日の国民向けテレビ演説で、テロが過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行と断定し、「ISの戦争行為だ」と非難した。16日の上下院合同議会の演説でも「フランスは戦争をしている」と述べるとともに、ISが拠点を置くシリアへの空爆を強化する方針を示した。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。